平成21年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問7
【問題7】
システム監査技法の一つである並行シミュレーション法はどれか。
監査対象プログラムのある部分の機能を特定し,本番データと異なるデータを使って処理論理の正確性を確かめる方法。
監査人が用意した検証用プログラムと監査対象プログラムに同一のデータを入力して,両者の実行結果を比較する方法。
正規の適用業務処理の中で,架空のテストデータを用い,システム機能の信頼性や効率性を検証する方法。
トランザクション処理を継続的に監視するために,監査人が用意した検証用プログラムをシステムに組み込んで本番データを処理する方法。
【解説】
ア: 監査対象プログラムのある部分の機能を特定し,本番データと異なるデータを使って処理論理の正確性を確かめる方法。
誤り。これは特定のプログラムロジックを検証する技法であり、並行シミュレーション法とは異なります。
イ: 監査人が用意した検証用プログラムと監査対象プログラムに同一のデータを入力して,両者の実行結果を比較する方法。
正しい。並行シミュレーション法(Parallel Simulation)は、監査人が独自に用意した検証用プログラムを用いて、監査対象システムと同じデータを処理し、結果を比較することでシステムの正確性を検証する方法です。
ウ: 正規の適用業務処理の中で,架空のテストデータを用い,システム機能の信頼性や効率性を検証する方法。
誤り。これはテストデータ法の説明であり、並行シミュレーション法とは異なります。
エ: トランザクション処理を継続的に監視するために,監査人が用意した検証用プログラムをシステムに組み込んで本番データを処理する方法。
誤り。これは埋込型監査技法(Embedded Audit Module)の説明であり、並行シミュレーション法とは異なります。
【答え】
イ: 監査人が用意した検証用プログラムと監査対象プログラムに同一のデータを入力して,両者の実行結果を比較する方法。
出典:平成21年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問7