平成21年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問23
【問題23】
ハードウェアの保守点検及び修理作業を実施するときに,運用管理者が実施すべき,事前又は事後の確認に関する説明のうち,適切なものはどれか。
システムが自動的に回復処置を行った障害については,障害前後のエラーログが残っているので,障害原因や対応処置の報告ではなく,ログの分析結果を確認する。
定期保守時の点検項目は事前に分かっているので,事前と事後の確認は省略できるが,作業の開始と終了については,保守作業者に確認する。
予防保守を遠隔保守方式で行う場合,遠隔地のシステムへの影響は出ないので,作業内容などの事前確認は行わず,事後に作業実施結果を確認する。
臨時保守の場合,事前に保守作業者が障害の発生状況を確認したことを確認し,事後に障害原因や作業実施結果を確認する。
【解説】
ア: システムが自動的に回復処置を行った障害については,障害前後のエラーログが残っているので,障害原因や対応処置の報告ではなく,ログの分析結果を確認する。
誤り。ログの分析は重要ですが,運用管理者が確認すべき事項は,障害の原因や対応処置の報告であり,ログの分析結果のみを確認するのは不適切です。
イ: 定期保守時の点検項目は事前に分かっているので,事前と事後の確認は省略できるが,作業の開始と終了については,保守作業者に確認する。
誤り。定期保守であっても,事前の確認や事後の点検結果の確認は必要です。省略することは適切ではありません。
ウ: 予防保守を遠隔保守方式で行う場合,遠隔地のシステムへの影響は出ないので,作業内容などの事前確認は行わず,事後に作業実施結果を確認する。
誤り。遠隔保守であっても,システムに影響を及ぼす可能性があるため,作業内容の事前確認は必要です。
エ: 臨時保守の場合,事前に保守作業者が障害の発生状況を確認したことを確認し,事後に障害原因や作業実施結果を確認する。
正しい。臨時保守では,障害の発生状況を事前に把握し,適切な対処を行うことが求められます。また,事後には障害原因や作業結果の確認が必要です。
【答え】
エ: 臨時保守の場合,事前に保守作業者が障害の発生状況を確認したことを確認し,事後に障害原因や作業実施結果を確認する。
出典:平成21年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問23