平成22年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問11
【問題11】
提案依頼書(RFP)によるベンダ選定手続に関するシステム監査の結果,指摘事項に該当するものはどれか。
RFPに,システム化要求事項のほか,あるべき業務モデルも添付していた。
RFP発行後,問合せをしてきたITベンダに対して追加資料を提供していた。
提案を希望するITベンダを集めて,RFP説明会を実施していた。
【解説】
ア: RFPに,システム化要求事項のほか,あるべき業務モデルも添付していた。
誤り。RFPにはシステム化要求事項や業務モデルを明示することが推奨されており,これは適切な対応です。
イ: RFP発行後,問合せをしてきたITベンダに対して追加資料を提供していた。
正しい。特定のベンダにのみ追加情報を提供すると,公平性や透明性の観点で問題となる可能性があります。すべてのベンダに同じ情報を提供することが求められます。
ウ: 提案を希望するITベンダを集めて,RFP説明会を実施していた。
誤り。RFPの説明会を開催し,ベンダに対して公平な情報提供を行うことは適切な手続きです。
エ: 予算額の範囲を,RFPに明示していた。
誤り。予算額の範囲を明示することは,適正な提案を得るために有効であり,特に問題となる行為ではありません。
【答え】
イ: RFP発行後,問合せをしてきたITベンダに対して追加資料を提供していた。
出典:平成22年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問11