平成23年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問2
【問題2】
“システム監査基準”の一般基準に規定するシステム監査人の精神上の独立性はどれか。
監査対象から独立し、被監査主体と身分上、密接な利害関係を有しない。
監査の業務上知り得た秘密を正当な理由なく、ほかに開示しない。
偏向を排し、常に公正かつ客観的に監査判断を行う。
【解説】
ア: 監査対象から独立し、被監査主体と身分上、密接な利害関係を有しない。
誤り。これは 監査の組織的独立性 に関する要件であり、精神上の独立性とは異なります。監査人の独立性には、精神的独立性と組織的独立性の両方が求められますが、本問は「精神上の独立性」に限定しています。
イ: 監査の業務上知り得た秘密を正当な理由なく、ほかに開示しない。
誤り。これは 守秘義務 に関する規定であり、独立性の要件ではありません。
ウ: 職業倫理に従い、誠実に業務を実施する。
誤り。これは 監査の誠実性や倫理観 に関する要件であり、独立性とは異なります。
エ: 偏向を排し、常に公正かつ客観的に監査判断を行う。
正しい。システム監査基準における「精神上の独立性」とは、監査人が偏りなく、公正かつ客観的に監査を実施することを指します。外部からの圧力に左右されず、自らの専門的判断に基づいて公正な監査を行うことが求められます。
【答え】
エ: 偏向を排し、常に公正かつ客観的に監査判断を行う。
出典:平成23年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問2