平成23年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問23
【問題23】
操作に不慣れな人も利用するシステムでは,間違ったデータが入力されることが想定される。誤入力が発生しても,プログラムやシステムを異常終了させずに,エラーメッセージを表示して次の操作を促すような設計を何というか。
【解説】
ア: フールプルーフ
正しい。フールプルーフ(Foolproof)とは,利用者が誤操作をしてもシステムが異常終了せず,適切なエラーメッセージを表示したり,誤入力を防ぐ仕組みを設計することを指します。本問の「誤入力が発生しても次の操作を促す」という要件に合致します。
イ: フェールセーフ
誤り。フェールセーフ(Fail-safe)は,障害や誤動作が発生した際に,システムが安全な状態に移行する設計のことを指します。例えば,信号機が故障した際にすべての信号を赤にする設計などが該当します。
ウ: フェールソフト
誤り。フェールソフト(Fail-soft)は,障害が発生してもシステム全体を停止させず,機能を制限しながら動作を続ける設計のことを指します。例えば,CPUの一部が故障しても処理能力を低下させて運用を継続する仕組みなどが該当します。
エ: フォールトトレランス
誤り。フォールトトレランス(Fault-tolerance)は,システムに障害が発生しても,予備の装置や冗長設計により通常通り動作を継続できる設計のことを指します。
出典:平成23年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問23