平成23年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問24
【問題24】
需要の価格弾力性を説明したものはどれか。
製品価格と需要,製品価格と供給の関係をそれぞれ表したもので,両者の曲線の交点が均衡価格であることが分かる。
製品価格の変化に対する需要の変化を比率で表したもので,製品価格を上下させたときの需要の増減量を判断できる。
製品の需要と,価格,所得,広告,販売促進などの需要決定要因との関係を表したもので,これによって需要予測ができる。
累積生産量と単位コストの関係を表したもので,製品の需要が増加し累積生産量が増加すると単位コストが低減することが分かる。
【解説】
ア: 製品価格と需要,製品価格と供給の関係をそれぞれ表したもので,両者の曲線の交点が均衡価格であることが分かる。
誤り。これは市場における「均衡価格」の説明であり,価格弾力性に関する説明ではありません。
イ: 製品価格の変化に対する需要の変化を比率で表したもので,製品価格を上下させたときの需要の増減量を判断できる。
正しい。価格弾力性とは,価格の変化が需要量にどのような影響を与えるかを示す指標です。価格の変化率に対する需要の変化率を比率で示すため,この説明が適切です。
ウ: 製品の需要と,価格,所得,広告,販売促進などの需要決定要因との関係を表したもので,これによって需要予測ができる。
誤り。これは需要の決定要因を分析する方法であり,価格弾力性の説明ではありません。
エ: 累積生産量と単位コストの関係を表したもので,製品の需要が増加し累積生産量が増加すると単位コストが低減することが分かる。
誤り。これは経験曲線効果(学習曲線効果)に関する説明であり,価格弾力性とは関係ありません。
【答え】
イ: 製品価格の変化に対する需要の変化を比率で表したもので,製品価格を上下させたときの需要の増減量を判断できる。
出典:平成23年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問24