平成24年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問7
【問題7】
提案依頼書(RFP)によるベンダ選定手続に関するシステム監査の結果,指摘事項に該当するものはどれか。
RFPに,システム化要求事項の他,あるべき業務モデルも添付していた。
RFP発行後,問合せをしてきたITベンダに対して追加資料を提供していた。
提案を希望するITベンダを集めて,RFP説明会を実施していた。
【解説】
ア: RFPに,システム化要求事項の他,あるべき業務モデルも添付していた。
誤り。RFPには,システム化要求事項の詳細や業務モデルを明確に記載することが推奨されており,適切な実施例であるため,指摘事項には該当しません。
イ: RFP発行後,問合せをしてきたITベンダに対して追加資料を提供していた。
正しい。RFP発行後に特定のベンダのみに追加資料を提供することは,公平性を損なう可能性があり,不適切な行為とされます。すべての提案者に平等な情報が提供されるべきであるため,監査の指摘事項となります。
ウ: 提案を希望するITベンダを集めて,RFP説明会を実施していた。
誤り。RFPの趣旨を正しく理解してもらうために説明会を実施するのは一般的であり,適切な運用の一例です。指摘事項には該当しません。
エ: 予算額の範囲を,RFPに明示していた。
誤り。予算の範囲を明示することは,提案内容の適正化や無駄な提案を防ぐために有効であり,適切な対応の一例です。指摘事項には該当しません。
【答え】
イ: RFP発行後,問合せをしてきたITベンダに対して追加資料を提供していた。
出典:平成24年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問7