平成25年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問22
【問題22】
Webコンテンツの作成に当たって,アクセシビリティを確保する観点から考慮すべきことはどれか。
キーボードだけでも操作できるように,TabキーとEnterキーでリンクを選択できるようにする。
どこに入力するかを分かりやすくするために,項目名の直後に入力欄を配置し,“(半角)”などの入力方法は入力欄の後ろに配置する。
文字位置をそろえるために,単語の途中に空白を入れて調整する。
利用者がどこを誤ったか分かるように,入力エラーがあった項目名を赤色の文字に変更した入力画面を再表示する。
【解説】
ア: キーボードだけでも操作できるように,TabキーとEnterキーでリンクを選択できるようにする。
正しい。アクセシビリティの観点から,マウスを使用できないユーザーのためにキーボード操作でWebページを利用できるようにすることは重要です。Tabキーでフォーカスを移動し,Enterキーでリンクを選択できるようにすることで,視覚障害者や肢体不自由者にも対応できます。
イ: どこに入力するかを分かりやすくするために,項目名の直後に入力欄を配置し,“(半角)”などの入力方法は入力欄の後ろに配置する。
誤り。入力欄の配置は適切ですが,入力方法の指示(例:「半角で入力」)は入力欄の前に配置する方が分かりやすくなります。
ウ: 文字位置をそろえるために,単語の途中に空白を入れて調整する。
誤り。空白を挿入するとスクリーンリーダーなどが誤読する可能性があり,アクセシビリティを損なうため適切ではありません。
エ: 利用者がどこを誤ったか分かるように,入力エラーがあった項目名を赤色の文字に変更した入力画面を再表示する。
誤り。エラー表示に色を使うのは有効ですが,色だけで識別すると色覚障害者には認識しづらくなります。補助的にアイコンやテキストでの説明も加えるべきです。
【答え】
ア: キーボードだけでも操作できるように,TabキーとEnterキーでリンクを選択できるようにする。
出典:平成25年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問22