平成26年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問23
【問題23】
企業の競争戦略におけるリーダ戦略はどれか。
上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
潜在的な需要がありながら,大手企業が参入してこないような専門特化した市場に,限られた経営資源を集中する。
目標とする企業の戦略を観察し,迅速に模倣することで,開発や広告のコストを抑制し,市場での存続を図る。
利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
【解説】
ア: 上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
誤り。これはチャレンジャー戦略の特徴であり、リーダ戦略ではありません。チャレンジャー戦略は市場の上位企業に対抗し、市場シェアの拡大を目指します。
イ: 潜在的な需要がありながら,大手企業が参入してこないような専門特化した市場に,限られた経営資源を集中する。
誤り。これはニッチャー戦略(ニッチ市場戦略)の特徴であり、リーダ戦略ではありません。特定の市場セグメントに特化し、大手と直接競争しない戦略です。
ウ: 目標とする企業の戦略を観察し,迅速に模倣することで,開発や広告のコストを抑制し,市場での存続を図る。
誤り。これはフォロワー戦略の特徴です。リーダ企業を模倣することでコストを削減し、市場に追随する企業の戦略です。
エ: 利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
正しい。リーダ戦略とは、市場全体をターゲットにし、競争優位を維持しながら安定した市場シェアを確保する戦略です。全方位的に競争力を維持することが特徴です。
【答え】
エ: 利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
出典:平成26年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問23