平成27年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問7
【問題7】
システム監査の手順に関する記述のうち,適切なものはどれか。
監査作業は,予備調査,本調査,評価・結論,指摘事項に対する改善の順に行う。
評価・結論の作業は,監査担当者による評価,被監査部門による評価,監査責任者による評価を順に経て,最終結論を下す。
本調査の作業は,予備調査結果の確認,監査証拠の入手,証拠能力の評価の順に行う。
予備調査の作業は,同業他社の状況調査,被監査部門の過去の監査結果の評価,サンプリングによる実地調査の順に行う。
【解説】
ア: 監査作業は,予備調査,本調査,評価・結論,指摘事項に対する改善の順に行う。
誤り。監査の役割は改善を直接指示することではなく,改善提案を行い,その実施状況をフォローすることです。
イ: 評価・結論の作業は,監査担当者による評価,被監査部門による評価,監査責任者による評価を順に経て,最終結論を下す。
誤り。監査の評価・結論は,監査人が客観的な証拠に基づいて行うべきであり,被監査部門の評価は参考情報に留まるべきです。
ウ: 本調査の作業は,予備調査結果の確認,監査証拠の入手,証拠能力の評価の順に行う。
正しい。本調査では,予備調査の結果を基に具体的な監査証拠を収集し,その信頼性を評価するプロセスを進めます。
エ: 予備調査の作業は,同業他社の状況調査,被監査部門の過去の監査結果の評価,サンプリングによる実地調査の順に行う。
誤り。予備調査では主に監査対象の概要やリスクを把握することが目的であり,同業他社の調査は必須ではありません。
【答え】
ウ: 本調査の作業は,予備調査結果の確認,監査証拠の入手,証拠能力の評価の順に行う。
出典:平成27年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問7