平成27年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問14
【問題14】
プログラムの著作物について,著作権法上,適法である行為はどれか。
海賊版を複製したプログラムと事前に知りながら入手し,業務で使用した。
業務処理用に購入したプログラムを複製し,社内教育用として各部門に配布した。
職務著作のプログラムを,作成した担当者が独断で複製し,他社に貸与した。
処理速度を向上させるために,購入したプログラムを改変した。
【解説】
ア: 海賊版を複製したプログラムと事前に知りながら入手し,業務で使用した。
誤り。著作権法違反に該当する行為であり,違法行為です。
イ: 業務処理用に購入したプログラムを複製し,社内教育用として各部門に配布した。
誤り。プログラムのライセンス条件に違反している可能性が高く,適法とはいえません。
ウ: 職務著作のプログラムを,作成した担当者が独断で複製し,他社に貸与した。
誤り。職務著作における著作権は企業に帰属するため,作成者が勝手に複製・貸与することは許されません。
エ: 処理速度を向上させるために,購入したプログラムを改変した。
正しい。著作権法上,プログラムの利用者は,自己の利用の範囲内で改変することが認められています(ただし,ライセンス契約で制限されている場合もある)。
【答え】
エ: 処理速度を向上させるために,購入したプログラムを改変した。
出典:平成27年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問14