平成28年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問10
【問題10】
債権管理システムから出力された債権残高の集計処理結果を用いて,経理部門が事後的に実施できる,異常の有無の検証に有効な方法はどれか。
債権データ生成時における,得意先コードを用いた得意先マスタとの自動マッチング。
スプレッドシートを用いた売掛債権回転期間の前年同期比較チェック。
正規の権限者による操作に限定するアクセスコントロール。
【解説】
ア: 債権データ生成時における,得意先コードを用いた得意先マスタとの自動マッチング。
誤り。これはデータ生成時のチェックであり、事後的な異常検証には該当しません。
イ: 債権データの金額項目のフォーマットチェック。
誤り。フォーマットチェックは入力時のエラー防止には有効ですが、集計処理後の異常検証には適しません。
ウ: スプレッドシートを用いた売掛債権回転期間の前年同期比較チェック。
正しい。事後的に債権の異常を検証するための方法として、前年同期と比較することで異常値を見つけやすくなります。
エ: 正規の権限者による操作に限定するアクセスコントロール。
誤り。アクセス制御は不正防止のための管理策であり、異常値の検証とは異なります。
【答え】
ウ: スプレッドシートを用いた売掛債権回転期間の前年同期比較チェック。
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問10