平成28年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問12
【問題12】
ITサービスマネジメントにおいて,構成ベースラインを確立することによって可能になることはどれか。
ITサービスの存続期間を通したパフォーマンスの変化の測定。
インシデントが発生したときの問題管理プロセスでの状況証拠の分析。
サービスを機能させるために必要な最低限の利用可能レベルの定義。
【解説】
ア: ITサービスの存続期間を通したパフォーマンスの変化の測定。
誤り。これはサービスパフォーマンス管理の範疇であり,構成ベースラインの主な目的ではありません。
イ: インシデントが発生したときの問題管理プロセスでの状況証拠の分析。
誤り。構成ベースラインはインシデント分析を補助する可能性はありますが,主目的ではありません。
ウ: 構成監査及び切り戻しのための基準の提供。
正しい。構成ベースラインは,システムの正しい状態を確立し,監査や変更時の基準として使用されます。また,問題発生時の切り戻しにも活用されます。
エ: サービスを機能させるために必要な最低限の利用可能レベルの定義。
誤り。これはSLA(サービスレベルアグリーメント)の領域に関連し,構成ベースラインの役割とは異なります。
【答え】
ウ: 構成監査及び切り戻しのための基準の提供。
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問12