平成28年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問21 2025年6月24日
ア
DNSキャッシュサーバの設定によって再帰的な問合せの受付範囲が最大になるようにする。
イ
DNSサーバから受け取るリソースレコードに対するディジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
ウ
ISPなどのセカンダリDNSサーバを利用してDNSコンテンツサーバを二重化することによって,名前解決の可用性を高める。
エ
共通鍵暗号技術とハッシュ関数を利用したセキュアな方法によって,DNS更新要求が許可されているエンドポイントを特定して認証する。
【解説】
ア: DNSキャッシュサーバの設定によって再帰的な問合せの受付範囲が最大になるようにする。
誤り 。DNSSECはセキュリティを目的とした技術であり,キャッシュの設定範囲の最適化とは関係ありません。
イ: DNSサーバから受け取るリソースレコードに対するディジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
正しい 。DNSSEC(Domain Name System Security Extensions)は,DNSのデータ改ざんを防ぐためにディジタル署名を用いてデータの正当性と完全性を保証する技術です。
ウ: ISPなどのセカンダリDNSサーバを利用してDNSコンテンツサーバを二重化することによって,名前解決の可用性を高める。
誤り 。これはDNSの冗長構成による可用性向上の話であり,DNSSECの目的とは異なります。
エ: 共通鍵暗号技術とハッシュ関数を利用したセキュアな方法によって,DNS更新要求が許可されているエンドポイントを特定して認証する。
誤り 。DNSSECはDNSデータの完全性検証を目的としており,更新要求の認証は含まれません。
【答え】
イ: DNSサーバから受け取るリソースレコードに対するディジタル署名を利用して,リソースレコードの送信者の正当性とデータの完全性を検証する。
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問21