平成28年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問22
【問題22】
デザインレビュー方法に関する記述のうち,適切なものはどれか。
インスペクションでは,絞られた問題事項に関して様々な角度からの分析を行うことができるので,対策を引き出しやすい。
ウォークスルーでは,運営を指揮するリーダが,メンバが作成したレビュー対象の資料・成果物を参加者に説明する。
プロトタイプを採用する開発では,利用者が直接検証するプロトタイピングによってレビューを省略できる。
ラウンドロビンレビューでは,参加者の作業量を均一にすることによって,参加者の経験や知識レベルに影響されないようにする。
【解説】
ア: インスペクションでは,絞られた問題事項に関して様々な角度からの分析を行うことができるので,対策を引き出しやすい。
正しい。インスペクションは正式なレビュー手法であり,特定の問題に対して詳細な分析を行うことで効果的な対策を見出すことができます。
イ: ウォークスルーでは,運営を指揮するリーダが,メンバが作成したレビュー対象の資料・成果物を参加者に説明する。
誤り。ウォークスルーではリーダーが主導するのではなく,作成者自身が成果物を説明しながら参加者と意見交換を行う形式です。
ウ: プロトタイプを採用する開発では,利用者が直接検証するプロトタイピングによってレビューを省略できる。
誤り。プロトタイピングは設計の検証手段の一つではありますが,デザインレビューを省略できるわけではありません。
エ: ラウンドロビンレビューでは,参加者の作業量を均一にすることによって,参加者の経験や知識レベルに影響されないようにする。
誤り。ラウンドロビンレビューは,参加者が順番にレビューを行う方式ですが,知識レベルの影響を完全に排除できるわけではありません。
【答え】
ア: インスペクションでは,絞られた問題事項に関して様々な角度からの分析を行うことができるので,対策を引き出しやすい。
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問22