平成29年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問13
【問題13】
プログラムの著作物について,著作権法上,適法である行為はどれか。
海賊版を複製したプログラムと事前に知りながら入手し,業務で使用した。
業務処理用に購入したプログラムを複製し,社内教育用として各部門に配布した。
職務著作のプログラムを,作成した担当者が独断で複製し,他社に貸与した。
処理速度を向上させるために,購入したプログラムを改変した。
【解説】
ア: 海賊版を複製したプログラムと事前に知りながら入手し,業務で使用した。
誤り。著作権法では,海賊版(違法コピー)と知りながら入手・使用することは違法行為にあたります。
イ: 業務処理用に購入したプログラムを複製し,社内教育用として各部門に配布した。
誤り。購入したプログラムでも,ライセンス契約に基づいて利用する必要があります。ライセンスにない形での複製や配布は違法になります。
ウ: 職務著作のプログラムを,作成した担当者が独断で複製し,他社に貸与した。
誤り。職務著作の場合,著作権は作成者(担当者)ではなく企業が保有するため,担当者が勝手に複製・貸与することは違法です。
エ: 処理速度を向上させるために,購入したプログラムを改変した。
正しい。著作権法上,購入者が自ら使用するための改変は適法です。ただし,改変したプログラムを第三者に配布すると違法になる場合があります。
【答え】
エ: 処理速度を向上させるために,購入したプログラムを改変した。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問13