平成29年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問19
【問題19】
CSIRTの説明として,適切なものはどれか。
JIS Q 15001:2006 に適合して,個人情報について適切な保護措置を講じる体制を整備・運用している事業者などを認定する組織。
企業や行政機関などに設置され,コンピュータセキュリティインシデントに対応する活動を行う組織。
電子政府のセキュリティを確保するために,安全性及び実装性に優れると判断される暗号技術を選出する組織。
内閣官房に設置され,サイバーセキュリティ政策に関する総合調整を行いつつ,“世界を牽引する” “強靭で” “活力ある” サイバー空間の構築に向けた活動を行う組織。
【解説】
ア: JIS Q 15001:2006 に適合して,個人情報について適切な保護措置を講じる体制を整備・運用している事業者などを認定する組織。
誤り。これは個人情報保護に関する規格であり,CSIRT(Computer Security Incident Response Team)とは関係がありません。
イ: 企業や行政機関などに設置され,コンピュータセキュリティインシデントに対応する活動を行う組織。
正しい。CSIRTは組織内で発生したセキュリティインシデントに対応する専門チームのことで,企業や政府機関に設置され,インシデントの検知,対応,防止策の策定などを行います。
ウ: 電子政府のセキュリティを確保するために,安全性及び実装性に優れると判断される暗号技術を選出する組織。
誤り。暗号技術の評価を行う組織はCSIRTとは異なります。
エ: 内閣官房に設置され,サイバーセキュリティ政策に関する総合調整を行いつつ,“世界を牽引する” “強靭で” “活力ある” サイバー空間の構築に向けた活動を行う組織。
誤り。これは政府がサイバーセキュリティ政策の統括を行う組織であり,CSIRTの定義とは異なります。
【答え】
イ: 企業や行政機関などに設置され,コンピュータセキュリティインシデントに対応する活動を行う組織。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問19