平成29年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問24
【問題24】
マーケットバスケット分析を説明したものはどれか。
POS システムなどで収集した販売情報から,顧客が買物をした際の購入商品の組合せを分析する。
網の目状に一定の経線と緯線で区切った地域に対して,人口,購買力など様々なデータを集計し,より細かく地域の分析を行う。
一定の目的で地域を幾つかに分割し,各地域にオピニオンリーダを選んで反復調査を行い,地域の傾向や実態を把握する。
商品ごとの販売金額又は粗利益額を高い順に並べ,その累計比率から商品を三つのランクに分けて商品分析を行い,売れ筋商品を把握する。
【解説】
ア: POS システムなどで収集した販売情報から,顧客が買物をした際の購入商品の組合せを分析する。
正しい。マーケットバスケット分析(Market Basket Analysis)は、顧客が購入する商品の組み合わせを分析する手法であり、POSデータを用いて頻繁に一緒に購入される商品を特定し、クロスセルやレコメンデーションに活用されます。
イ: 網の目状に一定の経線と緯線で区切った地域に対して,人口,購買力など様々なデータを集計し,より細かく地域の分析を行う。
誤り。これはジオマーケティングやエリアマーケティングに関する分析手法であり、マーケットバスケット分析とは異なります。
ウ: 一定の目的で地域を幾つかに分割し,各地域にオピニオンリーダを選んで反復調査を行い,地域の傾向や実態を把握する。
誤り。これは市場調査の一環として行われるフィールドリサーチの手法であり、マーケットバスケット分析とは異なります。
エ: 商品ごとの販売金額又は粗利益額を高い順に並べ,その累計比率から商品を三つのランクに分けて商品分析を行い,売れ筋商品を把握する。
誤り。これはABC分析(パレート分析)に該当し、売上や利益に基づく商品分類を行う手法です。マーケットバスケット分析は商品の関連性を分析するものであり、異なるアプローチです。
【答え】
ア: POS システムなどで収集した販売情報から,顧客が買物をした際の購入商品の組合せを分析する。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問24