平成30年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問20
【問題20】
SAML (Security Assertion Markup Language) の説明として,最も適切なものはどれか。
Web サービスに関する情報を公開し,Web サービスが提供する機能などを検索可能にするための仕様
権限がない利用者による読取り,改ざんから電子メールを保護して送信するための仕様
ディジタル署名に使われる鍵情報を効率よく管理するための Web サービスの仕様
認証情報に加え,属性情報とアクセス制御情報を異なるドメインに伝達するための Web サービスの仕様
【解説】
ア: Web サービスに関する情報を公開し,Web サービスが提供する機能などを検索可能にするための仕様。
誤り。これは UDDI(Universal Description, Discovery, and Integration)の説明であり、SAML の機能ではありません。
イ: 権限がない利用者による読取り,改ざんから電子メールを保護して送信するための仕様。
誤り。これは S/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions)の説明です。SAML とは用途が異なります。
ウ: ディジタル署名に使われる鍵情報を効率よく管理するための Web サービスの仕様。
誤り。これは PKI や鍵管理に関する技術の説明であり、SAML の主目的ではありません。
エ: 認証情報に加え,属性情報とアクセス制御情報を異なるドメインに伝達するための Web サービスの仕様。
正しい。SAML は異なるドメイン間での認証連携(シングルサインオン)を可能にする標準仕様で、認証・属性・アクセス制御情報を安全にやり取りできます。
【答え】
エ: 認証情報に加え,属性情報とアクセス制御情報を異なるドメインに伝達するための Web サービスの仕様。
出典:平成30年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問20