平成31年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問21
【問題21】
マルウェアの検出手法であるビヘイビア法を説明したものはどれか。
あらかじめ特徴的なコードをパターンとして登録したマルウェア定義ファイルを用いてマルウェア検査対象と比較し,同じパターンがあればマルウェアとして検出する。
マルウェアに感染していないことを保証する情報をあらかじめ検査対象に付加しておき,検査時に不整合があればマルウェアとして検出する。
マルウェアの感染が疑わしい検査対象のハッシュ値と,安全な場所に保管されている原本のハッシュ値を比較し,マルウェアを検出する。
マルウェアの感染や発病によって生じるデータの読込みと書込みの動作や通信などを監視して,マルウェアを検出する。
【解説】
ア: あらかじめ特徴的なコードをパターンとして登録したマルウェア定義ファイルを用いてマルウェア検査対象と比較し,同じパターンがあればマルウェアとして検出する。
誤り。これはシグネチャ法(パターンマッチング)であり、ビヘイビア法とは異なります。
イ: マルウェアに感染していないことを保証する情報をあらかじめ検査対象に付加しておき,検査時に不整合があればマルウェアとして検出する。
誤り。これはインテグリティチェック法です。
ウ: マルウェアの感染が疑わしい検査対象のハッシュ値と,安全な場所に保管されている原本のハッシュ値を比較し,マルウェアを検出する。
誤り。これはハッシュ値を使った整合性検査であり、ビヘイビア法ではありません。
エ: マルウェアの感染や発病によって生じるデータの読込みと書込みの動作や通信などを監視して,マルウェアを検出する。
正しい。これはビヘイビア法(挙動分析法)であり、マルウェアの動作をリアルタイムに監視して検出する手法です。
【答え】
エ: マルウェアの感染や発病によって生じるデータの読込みと書込みの動作や通信などを監視して,マルウェアを検出する。
出典:平成31年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問21