平成31年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問22
【問題22】
プログラムのテストに関する記述のうち,適切なものはどれか。
静的テストとは,プログラムを実行することなくテストする手法であり,コード検査,静的解析などがある。
単体テストでは,スタブから被テストモジュールを呼び出し,被テストモジュールから呼び出されるモジュールの代わりにドライバを使用する。
トップダウンテストは,仮の下位モジュールとしてのドライバを結合してテストするので,テストの最終段階になるまで全体に関係するような欠陥が発見されにくい。
ブラックボックステストでは,分岐,反復などの内部構造に基づいてテストするので,全ての経路を通過するように,テストケースを設定する。
【解説】
ア: 静的テストとは,プログラムを実行することなくテストする手法であり,コード検査,静的解析などがある。
正しい。静的テストは、プログラムの実行を伴わずにコードや設計を検証する方法です。レビューや静的解析ツールによる検査が含まれます。
イ: 単体テストでは,スタブから被テストモジュールを呼び出し,被テストモジュールから呼び出されるモジュールの代わりにドライバを使用する。
誤り。スタブは下位モジュール、ドライバは上位モジュールを模倣します。記述は逆です。
ウ: トップダウンテストは,仮の下位モジュールとしてのドライバを結合してテストするので,テストの最終段階になるまで全体に関係するような欠陥が発見されにくい。
誤り。トップダウンテストではスタブを使用します。ドライバはボトムアップテストに用います。
エ: ブラックボックステストでは,分岐,反復などの内部構造に基づいてテストするので,全ての経路を通過するように,テストケースを設定する。
誤り。これはホワイトボックステストの説明です。ブラックボックステストは内部構造を考慮しません。
【答え】
ア: 静的テストとは,プログラムを実行することなくテストする手法であり,コード検査,静的解析などがある。
出典:平成31年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問22