令和2年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問3
【問題3】
システム監査において実施される“試査”に該当するものはどれか。
監査対象に最も適合した監査手続を決定するために,幾つかの監査技法を試行する。
計算モジュールの正確性を確認するために,ソースプログラムをレビューする。
全てのトランザクションデータに監査手続を試験的に適用し,その処理の正当性について判断する。
抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し,データ全件の正当性について判断する。
【解説】
ア: 監査対象に最も適合した監査手続を決定するために,幾つかの監査技法を試行する。
誤り。これは監査手続の選定に関する内容であり、“試査”ではありません。
イ: 計算モジュールの正確性を確認するために,ソースプログラムをレビューする。
誤り。これはプログラムレビューであり、“試査”には該当しません。
ウ: 全てのトランザクションデータに監査手続を試験的に適用し,その処理の正当性について判断する。
誤り。全件を対象とするのは“試査”ではなく、通常の監査手続にあたります。
エ: 抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し,データ全件の正当性について判断する。
正しい。“試査”とは、母集団から抽出したサンプルに基づいて全体を推定・判断する監査技法です。
【答え】
エ: 抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し,データ全件の正当性について判断する。
出典:令和2年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問3