令和2年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問8
【問題8】
提案依頼書(RFP)によるベンダ選定手続に関するシステム監査で判明した状況のうち、監査人が、指摘事項として監査報告書に記載すべきものはどれか。
RFPに、システム化要求事項のほか、あるべき業務モデルも添付していた。
RFP発行後、問合せをしてきたITベンダだけに対して追加資料を提供していた。
提案を希望するITベンダだけを集めて、RFP説明会を実施していた。
【解説】
ア: RFPに、システム化要求事項のほか、あるべき業務モデルも添付していた。
誤り。業務モデルを添付することは、ベンダにとって業務の理解を助けるものであり、不適切ではありません。
イ: RFP発行後、問合せをしてきたITベンダだけに対して追加資料を提供していた。
正しい。特定のベンダのみに情報を提供することは公平性を欠く行為であり、競争性や透明性を損なうため指摘事項となります。
ウ: 提案を希望するITベンダだけを集めて、RFP説明会を実施していた。
誤り。RFP説明会は提案意志のあるベンダに対して実施するものであり、一般的な運用です。
エ: 予算額の範囲を、RFPに明示していた。
誤り。予算額を明示することは、現実的な提案を引き出す上で有効であり、問題とはされません。
【答え】
イ: RFP発行後、問合せをしてきたITベンダだけに対して追加資料を提供していた。
出典:令和2年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問8