令和2年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問22
【問題22】
ブロードキャストストームの説明として,適切なものはどれか。
1台のブロードバンドルータに接続するPCの数が多過ぎることによって,インターネットへのアクセスが遅くなること
IPアドレスを重複して割り当ててしまうことによって,通信パケットが正しい相手に到達せずに,再送が頻繁に発生すること
イーサネットフレームの宛先MACアドレスがFF-FF-FF-FF-FF-FFで送信され,LANに接続した全てのPCが受信してしまうこと
ネットワークスイッチ間にループとなる経路ができることによって,特定のイーサネットフレームが大量に複製されて,通信が極端に遅くなったり通信できなくなったりすること
【解説】
ア: 1台のブロードバンドルータに接続するPCの数が多過ぎることによって,インターネットへのアクセスが遅くなること
誤り。これは単なる帯域の過負荷であり、ブロードキャストストームとは異なります。
イ: IPアドレスを重複して割り当ててしまうことによって,通信パケットが正しい相手に到達せずに,再送が頻繁に発生すること
誤り。これはIP管理の問題であり、ブロードキャストストームとは別の現象です。
ウ: イーサネットフレームの宛先MACアドレスがFF-FF-FF-FF-FF-FFで送信され,LANに接続した全てのPCが受信してしまうこと
誤り。これは通常のブロードキャスト通信の仕組みであり、問題ではありません。
エ: ネットワークスイッチ間にループとなる経路ができることによって,特定のイーサネットフレームが大量に複製されて,通信が極端に遅くなったり通信できなくなったりすること
正しい。ブロードキャストストームは、ループによりブロードキャストフレームが無限に循環し、ネットワークの帯域を圧迫して障害を引き起こします。
【答え】
エ: ネットワークスイッチ間にループとなる経路ができることによって,特定のイーサネットフレームが大量に複製されて,通信が極端に遅くなったり通信できなくなったりすること
出典:令和2年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問22