令和4年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問16
【問題16】
コンティンジェンシー理論の説明はどれか。
いかなる状況でも最適な組織形態は存在せず、組織の在り方は個々の企業が置かれた外部環境に依存するという考え方
意思決定は、選択機会、問題、解及び参加者という諸要素が偶発的に結びついて行われるという考え方
事業計画には、災害などの不測の事態を想定した基本的な対応方針をあらかじめ組み込んでおくという考え方
組織形態は個々の企業が採用する経営戦略に応じて決定され、戦略が組織形態に先行するという考え方
【解説】
ア: いかなる状況でも最適な組織形態は存在せず、組織の在り方は個々の企業が置かれた外部環境に依存するという考え方。
正しい。コンティンジェンシー理論は、「状況適応理論」とも訳され、組織構造や経営の在り方は外部環境や組織内要因に応じて変化すべきという考え方です。
イ: 意思決定は、選択機会、問題、解及び参加者という諸要素が偶発的に結びついて行われるという考え方。
誤り。これは「ゴミ箱モデル」の説明です。
ウ: 事業計画には、災害などの不測の事態を想定した基本的な対応方針をあらかじめ組み込んでおくという考え方。
誤り。「リスクマネジメント」や「事業継続計画(BCP)」の考え方です。
エ: 組織形態は個々の企業が採用する経営戦略に応じて決定され、戦略が組織形態に先行するという考え方。
誤り。「戦略的選択理論」に該当します。
【答え】
ア: いかなる状況でも最適な組織形態は存在せず、組織の在り方は個々の企業が置かれた外部環境に依存するという考え方
出典:令和4年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問16