令和5年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問4
【問題4】
システム監査基準(平成30年)において,システム監査人が実施する予備調査の作業として,適切なものはどれか。
監査対象部門から事前に入手した資料を閲覧し,監査対象の詳細や業務分掌の体制などを把握する。
監査テーマに基づいて,監査項目を設定し,監査手続きを策定し,個別監査計画書に記載する。
経営トップにインタビューを行い,現在抱えている問題についての認識を確認することによって,システム監査に対するニーズを把握し,監査目的を決定する。
個別監査計画を策定するために,監査スケジュールについて監査対象部門と調整を図る。
【解説】
ア: 監査対象部門から事前に入手した資料を閲覧し,監査対象の詳細や業務分掌の体制などを把握する。
正しい。予備調査では、監査対象の情報収集・分析を通じて、監査の準備を行うことが求められます。
イ: 監査テーマに基づいて,監査項目を設定し,監査手続きを策定し,個別監査計画書に記載する。
誤り。これは予備調査の後に行う監査計画策定の作業です。
ウ: 経営トップにインタビューを行い,現在抱えている問題についての認識を確認することによって,システム監査に対するニーズを把握し,監査目的を決定する。
誤り。監査目的の決定はより上位の計画段階で実施されることが多いです。
エ: 個別監査計画を策定するために,監査スケジュールについて監査対象部門と調整を図る。
誤り。これは監査計画フェーズにおける作業であり、予備調査ではありません。
【答え】
ア: 監査対象部門から事前に入手した資料を閲覧し,監査対象の詳細や業務分掌の体制などを把握する。
出典:令和5年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問4