令和5年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問7
【問題7】
システム監査基準(平成30年)における“十分かつ適切な監査証拠”を説明したものはどれか。
証拠としての質的十分性を備え,証拠の保管要件に適合し,かつ,偽造されていないことが確認された証拠
証拠としての質的十分性を備え,法令及び組織の内部規則に適合し,かつ,適切な方法によって入手された証拠
証拠としての量的十分性を備え,システム管理基準に適合し,かつ,情報システムから出力された証拠
証拠としての量的十分性を備え,確かめるべき事項に適合し,かつ,証明力を備えた証拠
【解説】
ア: 証拠の保管要件に適合し,偽造されていないことが確認された証拠
誤り。これらの点は重要ですが、「確かめるべき事項への適合性」と「証明力」を含んでおらず不十分です。
イ: 法令及び組織の内部規則に適合し,適切な方法によって入手された証拠
誤り。これも監査証拠としての信頼性の一部条件を満たすものの、定義としては不完全です。
ウ: システム管理基準に適合し,情報システムから出力された証拠
誤り。出力形式だけでは証明力や妥当性は保証できません。
エ: 量的十分性を備え,確かめるべき事項に適合し,証明力を備えた証拠
正しい。十分かつ適切な監査証拠とは、必要な量と質を備え、監査の目的を支える内容を持つことです。
【答え】
エ: 証拠としての量的十分性を備え,確かめるべき事項に適合し,かつ,証明力を備えた証拠
出典:令和5年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問7