令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問16
【問題16】
リーダーシップのコンティンジェンシー理論の説明はどれか。
権限行使と命令統制による労務管理を批判し,目標管理制度や経営参加制度などによる動機付けが有効だとしたもの
恒常的に成果に結び付けることができる個人の行動や思考特性をモデル化し,これを評価や育成の基準にしたもの
人間の基本的欲求を低次から,生理的欲求,安全の欲求,所属と愛の欲求,承認の欲求,自己実現の欲求と階層化したもの
唯一最適な部下の指導・育成のスタイルは存在しない,という考え方に基づいて,リーダーの特性や行動と状況の関係を分析したもの
【解説】
ア: 権限行使と命令統制による労務管理を批判し…動機付けが有効だとしたもの
誤り。これは目標管理制度(MBO)などの動機付け理論に関する説明であり、コンティンジェンシー理論の説明ではありません。
イ: 恒常的に成果に結び付けることができる…育成の基準にしたもの
誤り。これは特性論(トレイト理論)や行動論の内容で、状況に応じるというコンティンジェンシー理論とは異なります。
ウ: 人間の基本的欲求を低次から…階層化したもの
誤り。これはマズローの欲求階層説に関する説明です。
エ: 唯一最適な部下の指導・育成のスタイルは存在しない…
正しい。コンティンジェンシー理論は、状況に応じたリーダーシップが必要であるという考えに基づいています。
【答え】
エ: 唯一最適な部下の指導・育成のスタイルは存在しない,という考え方に基づいて,リーダーの特性や行動と状況の関係を分析したもの
出典:令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問16