平成21年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問24
【問題24】
ほかの技法では答えが得られにくい,未来予測のような問題に多く用いられ,(1)~(3)の手順に従って行われる予測技法はどれか。
(1) 複数の専門家を回答者として選定する。
(2) 質問に対する回答結果をフィードバックし,再度質問を行う。
(3) 回答結果を統計的に処理し,確率分布とともに回答結果を示す。
【解説】
ア: クロスセクション法
誤り。クロスセクション法(横断研究)は、特定の時点でデータを収集し分析する手法であり、未来予測には適していません。
イ: シナリオライティング法
誤り。シナリオライティング法は、未来の可能性を複数のシナリオとして描く手法ですが、専門家の意見を統計処理するプロセスは含まれません。
ウ: 親和図法
誤り。親和図法は、アイデアをグループ化して整理する手法であり、未来予測のための技法ではありません。
エ: デルファイ法
正しい。デルファイ法は、専門家の意見を匿名で収集し、統計的に処理しながら繰り返しフィードバックを行うことで、合意形成を図る未来予測手法です。
出典:平成21年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問24