令和3年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問21
【問題21】
関係データベースのビューに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ビューの列は,基の表の列名と異なる名称で定義することができる。
ビューは,基の表から指定した列を抜き出すように定義するものであり,行を抜き出すように定義することはできない。
二つ以上の表の結合によって定義されたビューは,結合の仕方によらず更新操作ができる。
和両立な二つの表に対し,和集合演算を用いてビューを定義することはできない。
【解説】
ア: ビューの列は,基の表の列名と異なる名称で定義することができる。
正しい。ビューは列を選択する際に AS
句などで別名(エイリアス)を定義することが可能です。
イ: ビューは,基の表から指定した列を抜き出すように定義するものであり,行を抜き出すように定義することはできない。
誤り。ビューは列だけでなく WHERE
条件などで行をフィルタして定義できます。
ウ: 二つ以上の表の結合によって定義されたビューは,結合の仕方によらず更新操作ができる。
誤り。結合ビューでは、更新操作に制限があり、更新できないケース(特に複雑な結合)が多く存在します。
エ: 和両立な二つの表に対し,和集合演算を用いてビューを定義することはできない。
誤り。SQLでは、UNION
を使って複数のSELECTを合成し、ビューを定義することが可能です。
【答え】
ア: ビューの列は,基の表の列名と異なる名称で定義することができる。
出典:令和3年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問21