令和2年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問2
【問題2】
システム監査基準(平成30年)における、システム監査の品質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
外部の専門事業者に監査業務の実施を委託し、独立性の観点から、監査の品質管理体制の確認を含めて全てを任せる。
監査業務の品質を維持し、向上させるために、組織体内部による点検・評価を行う必要はなく、組織体外部の独立した主体による点検・評価を実施する。
監査に対する監査依頼者のニーズを満たしているかどうかを含め、監査品質を確保するための体制を整備する。
システム監査基準は監査業務を実施するためのテンプレートを規定しており、それを利用することによって監査業務の品質を確保する。
【解説】
ア: 外部の専門事業者に監査業務の実施を委託し、独立性の観点から、監査の品質管理体制の確認を含めて全てを任せる。
誤り。外部委託は可能ですが、品質管理体制の責任は監査主体側にあり、すべてを任せることは不適切です。
イ: 監査業務の品質を維持し、向上させるために、組織体内部による点検・評価を行う必要はなく、組織体外部の独立した主体による点検・評価を実施する。
誤り。内部評価も品質向上には不可欠であり、外部だけに依存するのは適切ではありません。
ウ: 監査に対する監査依頼者のニーズを満たしているかどうかを含め、監査品質を確保するための体制を整備する。
正しい。監査品質の確保には、依頼者のニーズに対応した体制整備が必要であるとされています。
エ: システム監査基準は監査業務を実施するためのテンプレートを規定しており、それを利用することによって監査業務の品質を確保する。
誤り。システム監査基準は指針であり、テンプレートではありません。品質確保には体制の整備が求められます。
【答え】
ウ: 監査に対する監査依頼者のニーズを満たしているかどうかを含め、監査品質を確保するための体制を整備する。
出典:令和2年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問2