令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問5
【問題5】
システム監査において実施される「試査」に該当するものはどれか。
監査対象に最も適合した監査手続を決定するために、幾つかの監査技法を試行する。
計算モジュールの正確性を確認するために、ソースプログラムをレビューする。
全てのトランザクションデータに監査手続を試験的に適用し、その処理の正当性について判断する。
抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し、データ全件の正当性について判断する。
【解説】
ア: 監査対象に最も適合した監査手続を決定するために、幾つかの監査技法を試行する。
誤り。「試査」とは、実際の監査対象の一部を抽出して監査手続を適用することであり、監査技法の試行ではありません。
イ: 計算モジュールの正確性を確認するために、ソースプログラムをレビューする。
誤り。これはプログラムのレビューであり、「試査」とは異なる手法です。
ウ: 全てのトランザクションデータに監査手続を試験的に適用し、その処理の正当性について判断する。
誤り。「試査」は全データではなく、抽出されたデータを対象に実施されるものです。
エ: 抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し、データ全件の正当性について判断する。
正しい。「試査」とは、対象データの一部を抽出して監査手続を適用し、サンプルから全体の妥当性を判断する方法です。
【答え】
エ: 抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続を適用し、データ全件の正当性について判断する。
出典:令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問5