平成31年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問6
【問題6】
システム監査基準(平成30年)において,システム監査人が実施する予備調査の作業として,適切なものはどれか。
監査対象部門から事前に入手した資料を閲覧し,監査対象の詳細や業務分掌の体制などを把握する。
監査テーマに基づいて,監査項目を設定し,監査手続を策定し,個別監査計画書に記載する。
経営トップにインタビューを行い,現在抱えている問題についての認識を確認することによって,システム監査に対するニーズを把握し,監査目的を決定する。
個別監査計画を策定するために,監査スケジュールについて監査対象部門と調整を図る。
【解説】
ア: 監査対象部門から事前に入手した資料を閲覧し,監査対象の詳細や業務分掌の体制などを把握する。
正しい。予備調査では、監査対象の業務内容や体制、内部統制状況などを把握するために、事前に入手した資料の確認が重要な作業の一つとされています。
イ: 監査テーマに基づいて,監査項目を設定し,監査手続を策定し,個別監査計画書に記載する。
誤り。これは本調査の計画段階で行う内容であり、予備調査段階では行いません。
ウ: 経営トップにインタビューを行い,現在抱えている問題についての認識を確認することによって,システム監査に対するニーズを把握し,監査目的を決定する。
誤り。監査目的の決定は監査計画の策定時に行う内容であり、予備調査段階で行うものではありません。
エ: 個別監査計画を策定するために,監査スケジュールについて監査対象部門と調整を図る。
誤り。スケジュール調整は監査計画策定段階の作業です。
【答え】
ア: 監査対象部門から事前に入手した資料を閲覧し,監査対象の詳細や業務分掌の体制などを把握する。
出典:平成31年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問6