平成31年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問12
【問題12】
データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの 2 倍にした。このとき,データベースのバックアップ又は復旧に関する記述のうち,適切なものはどれか。
復旧時に行うログ情報の反映の平均処理時間が約 2 倍になる。
フルバックアップ取得 1 回当たりの磁気テープ使用量が約 2 倍になる。
フルバックアップ取得 1 回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる。
フルバックアップ取得の平均処理時間が約 2 倍になる。
【解説】
ア: 復旧時に行うログ情報の反映の平均処理時間が約 2 倍になる。
正しい。フルバックアップの取得間隔を長くすると、その間に蓄積される更新ログの量も増加し、復旧時に反映する処理時間も長くなります。
イ: フルバックアップ取得 1 回当たりの磁気テープ使用量が約 2 倍になる。
誤り。フルバックアップは常にデータベース全体を取得するため、取得間隔にかかわらず使用量は変わりません。
ウ: フルバックアップ取得 1 回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる。
誤り。こちらもイと同様、1回のバックアップサイズには影響しません。
エ: フルバックアップ取得の平均処理時間が約 2 倍になる。
誤り。取得間隔が変わっても、処理時間はデータベースのサイズに依存するため、取得頻度の変更だけで処理時間が倍になることはありません。
【答え】
ア: 復旧時に行うログ情報の反映の平均処理時間が約 2 倍になる。
出典:平成31年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問12