平成31年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問23
【問題23】
ソフトウェアライフサイクルプロセスにおいて、ソフトウェア廃棄の実行アクティビティで実施するタスクのうち、適切なものはどれか。
ソフトウェア製品の廃止後は、ソフトウェア製品だけでなく、全ての関連開発文書、ログ及びコードを速やかに破棄する。
ソフトウェア製品の廃止の計画及び活動を利用者に通知し、予定した廃止の時期が来れば、全ての関係者に廃止を通知する。
廃止したソフトウェア製品で使用されたデータは、速やかに破棄する。
廃止対象のソフトウェア製品と後継のソフトウェア製品との並行運用は避け、廃止した直後に後継のソフトウェア製品の利用者を教育訓練して移行する。
【解説】
ア: ソフトウェア製品の廃止後は、ソフトウェア製品だけでなく、全ての関連開発文書、ログ及びコードを速やかに破棄する。
誤り。文書やコードなどは監査・保守や訴訟対策のために一定期間保管すべきです。
イ: ソフトウェア製品の廃止の計画及び活動を利用者に通知し、予定した廃止の時期が来れば、全ての関係者に廃止を通知する。
正しい。ソフトウェア廃棄時には、計画的に関係者へ通知し、混乱を避けることが重要です。
ウ: 廃止したソフトウェア製品で使用されたデータは、速やかに破棄する。
誤り。データは業務や法令に応じて適切に保存・移行されるべきです。
エ: 廃止対象のソフトウェア製品と後継のソフトウェア製品との並行運用は避け、廃止した直後に後継のソフトウェア製品の利用者を教育訓練して移行する。
誤り。通常は並行運用を行いながら徐々に切り替えていくことで、業務への影響を最小限に抑えます。
【答え】
イ: ソフトウェア製品の廃止の計画及び活動を利用者に通知し、予定した廃止の時期が来れば、全ての関係者に廃止を通知する。
出典:平成31年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問23