平成31年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問25
【問題25】
企業が実施するマクロ環境分析のうち、PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。
購買決定者の年齢層や社会的なポジション、購買に至るプロセスの中で購買行動に影響する要因を把握し、自社の製品の市場投入方法を決定する。
自社の製品市場に参入してくると見込まれる、別市場の企業の動向を把握し、新製品の開発を決定する。
自社の販売力、生産力の評価や自社の保有する技術力を検証し、新しく進出する市場分野を決定する。
法規制、景気動向、流行の推移や新技術の状況を把握し、自社の製品改善の方針を決定する。
【解説】
ア: 購買決定者の年齢層や社会的なポジション、購買に至るプロセスの中で購買行動に影響する要因を把握し、自社の製品の市場投入方法を決定する。
誤り。これはミクロ環境における顧客分析であり、PEST分析には含まれません。
イ: 自社の製品市場に参入してくると見込まれる、別市場の企業の動向を把握し、新製品の開発を決定する。
誤り。これは競争環境の分析(ファイブフォース分析など)に該当します。
ウ: 自社の販売力、生産力の評価や自社の保有する技術力を検証し、新しく進出する市場分野を決定する。
誤り。これは内部環境分析(SWOT分析のSとW)に該当します。
エ: 法規制、景気動向、流行の推移や新技術の状況を把握し、自社の製品改善の方針を決定する。
正しい。PEST分析は、政治(P)、経済(E)、社会(S)、技術(T)のマクロ要因を分析するフレームワークで、この選択肢はその内容に合致します。
【答え】
エ: 法規制、景気動向、流行の推移や新技術の状況を把握し、自社の製品改善の方針を決定する。
出典:平成31年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問25