平成30年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問7
【問題7】
システム監査において実施される “試査” に該当するものはどれか。
監査対象に最も適合した監査手続きを決定するために,幾つかの監査技法を試行する。
計算モジュールの正確性を確認するために,ソースプログラムをレビューする。
全てのトランザクションデータに監査手続きを試験的に適用し,その処理の正当性について判断する。
抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続きを適用し,データ全件の正当性について判断する。
【解説】
ア: 監査対象に最も適合した監査手続きを決定するために,幾つかの監査技法を試行する。
誤り。これは試査ではなく、監査技法の選定プロセスに関する記述です。
イ: 計算モジュールの正確性を確認するために,ソースプログラムをレビューする。
誤り。これはソースコードレビューであり、試査の定義には当たりません。
ウ: 全てのトランザクションデータに監査手続きを試験的に適用し,その処理の正当性について判断する。
誤り。全件調査は試査ではなく「悉皆(しっかい)検査」となります。
エ: 抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続きを適用し,データ全件の正当性について判断する。
正しい。これは典型的な試査(サンプリング監査)の定義であり、全体の妥当性を一部のサンプルで確認する手法です。
【答え】
エ: 抽出した一定件数のトランザクションデータに監査手続きを適用し,データ全件の正当性について判断する。
出典:平成30年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問7