平成30年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問9
【問題9】
債権管理システムから出力された債権残高の集計処理結果を用いて,経理部門が事後的に実施できる,債権残高に関する異常の有無の検証に有効な方法はどれか。
債権データ生成時における,得意先コードを用いた得意先マスタと債権データとの自動マッチング
スプレッドシートを用いた売掛債権回転期間の前年同期比較チェック
正規の権限者による操作に限定するアクセスコントロール
【解説】
ア: 債権データ生成時における,得意先コードを用いた得意先マスタと債権データとの自動マッチング
誤り。これは入力処理時の整合性チェックであり、事後的な異常検証には不向きです。
イ: 債権データの金額項目のフォーマットチェック
誤り。形式の正しさを確認するだけで、異常の有無を十分に判断するものではありません。
ウ: スプレッドシートを用いた売掛債権回転期間の前年同期比較チェック
正しい。回転期間の変化を分析することで、異常な債権残高の兆候を事後的に検出することが可能です。
エ: 正規の権限者による操作に限定するアクセスコントロール
誤り。アクセス制御は統制の一部ですが、債権残高の異常検出には直接関係しません。
【答え】
ウ: スプレッドシートを用いた売掛債権回転期間の前年同期比較チェック
出典:平成30年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問9