平成29年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問3
2025年6月25日
【問題3】
システム監査基準(平成16年)の前文に記述されている基準の利用目的はどれか。
監査人の行為規範として,システム監査業務の品質を確保し,有効かつ効率的に監査を実施するために利用する基準である。
システム監査人が監査上の判断の尺度として用いるために,情報セキュリティ監査基準と一体のものとして利用する基準である。
情報システムに保証を付与することを目的とした監査でなく,改善のための助言を行うことを目的とした監査に利用するための基準である。
組織体の外部者に監査を依頼するシステム監査でなく,組織体の内部監査部門などが実施するシステム監査に利用するための基準である。
【解説】
ア: 監査人の行為規範として,システム監査業務の品質を確保し,有効かつ効率的に監査を実施するために利用する基準である。
正しい。システム監査基準は,監査人の行動規範を定め,システム監査の品質を確保し,監査の有効性と効率性を高めることを目的としています。
イ: システム監査人が監査上の判断の尺度として用いるために,情報セキュリティ監査基準と一体のものとして利用する基準である。
誤り。システム監査基準と情報セキュリティ監査基準は関連はありますが,一体のものとして利用するわけではありません。
ウ: 情報システムに保証を付与することを目的とした監査でなく,改善のための助言を行うことを目的とした監査に利用するための基準である。
誤り。システム監査には,保証型監査(保証を付与する監査)も含まれます。
エ: 組織体の外部者に監査を依頼するシステム監査でなく,組織体の内部監査部門などが実施するシステム監査に利用するための基準である。
誤り。システム監査基準は,内部監査だけでなく,外部監査にも適用されます。
【答え】
ア: 監査人の行為規範として,システム監査業務の品質を確保し,有効かつ効率的に監査を実施するために利用する基準である。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問3