平成29年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問12
【問題12】
データ管理者(DA)とデータベース管理者(DBA)を別々に任命した場合の DA の役割として,適切なものはどれか。
業務データ量の増加傾向を把握し,ディスク装置の増設などを計画して実施する。
システム開発の設計工程では,主に論理データベース設計を行い,データ項目を管理して標準化する。
システム開発のテスト工程では,主にパフォーマンスチューニングを担当する。
システム障害が発生した場合には,データの復旧や整合性のチェックなどを行う。
【解説】
データ管理者(DA: Data Administrator)とデータベース管理者(DBA: DataBase Administrator)は、役割が明確に分かれています。
■ データ管理者(DA)の主な役割
- 業務ルールやビジネス要件に基づいた論理データベース設計
- データの標準化(命名規則、データ型、命名ルールなど)
- データ管理ルールの策定(整合性、一貫性、更新権限など)
- システム横断的なデータ構造の整備
■ データベース管理者(DBA)の主な役割
- 物理データベースの設計・運用(インデックス設計、分割設計など)
- パフォーマンスチューニング(クエリ最適化やインデックス設計)
- バックアップ・リカバリ対応
- 障害対応・可用性管理
この問題では、選択肢イがDAの役割として正しいとされます。論理設計や標準化は、システム開発におけるDAの重要な責務です。
【答え】
イ: システム開発の設計工程では,主に論理データベース設計を行い,データ項目を管理して標準化する。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問12