平成29年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問21
【問題21】
ペネトレーションテストに該当するものはどれか。
暗号化で使用している暗号方式と鍵長が,設計仕様と一致することを確認する。
対象プログラムの入力に対する出力結果が,出力仕様と一致することを確認する。
ファイアウォールが単位時間当たりに処理できるセッション数を確認する。
ファイアウォールや公開サーバに侵入できないかどうかを確認する。
【解説】
ア: 暗号化で使用している暗号方式と鍵長が,設計仕様と一致することを確認する。
誤り。これは暗号方式の適用や設定の確認に関するものであり,ペネトレーションテスト(侵入テスト)ではありません。
イ: 対象プログラムの入力に対する出力結果が,出力仕様と一致することを確認する。
誤り。これは機能テストやシステムテストに該当し,セキュリティ脆弱性を発見するペネトレーションテストとは異なります。
ウ: ファイアウォールが単位時間当たりに処理できるセッション数を確認する。
誤り。これはファイアウォールの性能評価(ベンチマークテスト)であり,侵入の可否を確認するペネトレーションテストではありません。
エ: ファイアウォールや公開サーバに侵入できないかどうかを確認する。
正しい。ペネトレーションテスト(Penetration Testing)は,システムに対する攻撃をシミュレーションし,脆弱性を特定するために行われるテストです。ファイアウォールや公開サーバへの侵入可能性を調査するのはペネトレーションテストの典型的な手法です。
【答え】
エ: ファイアウォールや公開サーバに侵入できないかどうかを確認する。
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問21