平成27年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問4
【問題4】
テストデータ法をシステム監査手続として使用する上での留意点はどれか。
監査モジュールを適時に組み込み,本番データの正当性を検証すること
テスト対象プログラムのロジックが本番で稼働しているものと同一であるかを確認すること
テストデータには本番データをそのまま用いること
テストデータの作成に当たっては統計的サンプリング手法を用いること
【解説】
ア: 監査モジュールを適時に組み込み,本番データの正当性を検証すること
誤り。これはスナップショット法や統合テストファシリティ(ITF)に近い手法であり,テストデータ法の本来の目的とは異なります。
イ: テスト対象プログラムのロジックが本番で稼働しているものと同一であるかを確認すること
正しい。テストデータ法では,テスト対象プログラムが本番環境と同じものであることを保証しなければ,正確な監査ができません。
ウ: テストデータには本番データをそのまま用いること
誤り。本番データには機密情報が含まれるため,テスト環境で直接使用するのはリスクが高いです。通常は匿名化やダミーデータを使用します。
エ: テストデータの作成に当たっては統計的サンプリング手法を用いること
誤り。統計的サンプリングは監査における別の手法であり,テストデータ法に必須ではありません。
【答え】
イ: テスト対象プログラムのロジックが本番で稼働しているものと同一であるかを確認すること
出典:平成27年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問4