平成27年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問8
【問題8】
システム監査における監査証跡はどれか。
監査業務の全過程において,監査人が収集及び作成した資料である。
監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録である。
監査人が監査証拠を入手するために実施する監査技術の組合せである。
監査人が監査手続きを実施して収集した資料を監査人の判断に基づいて評価した結果である。
【解説】
ア: 監査業務の全過程において,監査人が収集及び作成した資料である。
誤り。これは監査証拠の説明に近い内容であり,監査証跡とは異なります。
イ: 監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録である。
正しい。監査証跡(Audit Trail)は,システムの処理を追跡し,データの流れを確認できる仕組みや記録を指します。監査証跡が適切に維持されていることで,システムの透明性が確保され,不正やエラーを検出しやすくなります。
ウ: 監査人が監査証拠を入手するために実施する監査技術の組合せである。
誤り。これは監査技法の説明にあたり,監査証跡とは関係ありません。
エ: 監査人が監査手続きを実施して収集した資料を監査人の判断に基づいて評価した結果である。
誤り。これは監査意見の形成に関する内容であり,監査証跡とは異なります。
【答え】
イ: 監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録である。
出典:平成27年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問8