平成27年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問20
【問題20】
“システム管理基準"に該当する記述はどれか。
ITILというITサービスの品質向上のためのガイドラインを基に作成した,ITサービスマネジメントに関するフレームワークである。
一般基準,実施基準及び報告基準から構成されており,一般基準ではシステム監査人の独立性や職業倫理について規定している。
システム監査業務の品質を確保し,有効かつ効率的に監査を実施することを目的とした監査人の行為規範である。
情報システム戦略に基づき,効果的な情報システム投資のための,また,リスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための実践規範である。
【解説】
ア: ITILというITサービスの品質向上のためのガイドラインを基に作成した,ITサービスマネジメントに関するフレームワークである。
誤り。ITILはITサービスマネジメントのフレームワークであり、システム管理基準とは異なります。
イ: 一般基準,実施基準及び報告基準から構成されており,一般基準ではシステム監査人の独立性や職業倫理について規定している。
誤り。これはシステム監査基準の説明であり、システム管理基準ではありません。
ウ: システム監査業務の品質を確保し,有効かつ効率的に監査を実施することを目的とした監査人の行為規範である。
誤り。これもシステム監査基準の一部であり、システム管理基準に該当するものではありません。
エ: 情報システム戦略に基づき,効果的な情報システム投資のための,また,リスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための実践規範である。
正しい。システム管理基準は情報システムの適切な管理と運用を実現するためのガイドラインを提供し、リスク管理やコントロールの整備にも触れています。
【答え】
エ: 情報システム戦略に基づき,効果的な情報システム投資のための,また,リスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための実践規範である。
出典:平成27年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問20