平成26年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問20
【問題20】
ソフトウェアの潜在エラー数を推定する方法の一つにエラー埋め込み法がある。100個のエラーを故意にプログラムに埋め込んだとき、そのエラーの存在を知らない検査グループが30個のエラーを発見した。そのうち20個は故意に埋め込んでおいたものであった。この時点で、このプログラムには埋込みエラーを除く残存エラー数は幾つと推定できるか。
【解説】
検出率の計算
埋め込んだエラー数: 100個
検出された埋め込みエラー数: 20個
検出率 = 検出された埋め込みエラー数 / 埋め込んだエラー数 = 20 / 100 = 0.2 (20%)
全体の検出エラー数
検出されたエラー総数: 30個
そのうち埋め込みエラー: 20個
埋め込みエラー以外の検出エラー数 = 30 – 20 = 10個
潜在エラー数の推定
検出率が20%であることから、システム内の全潜在エラー数 (N) は以下の式で推定できます:
検出エラー数 = N × 検出率
10 = N × 0.2
N = 10 / 0.2 = 50個
残存エラー数の計算
推定された全潜在エラー数: 50個
既に検出されたエラー数: 10個
残存エラー数 = 50 – 10 = 40個
出典:平成26年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問20