令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問24
【問題24】
J.B. バーニーが提唱した VRIO フレームワークにおいて,自社の競争優位性を評価するための視点はどれか。
自社が属する業界における,競争の激しさ,新規参入者の可能性,顧客と自社との力関係,供給業者と自社との力関係
自社が属する業界における,市場規模,自社の強み,顧客ニーズの把握状況,競合と比べた自社の経営資源の優位性
自社が保有する経営資源の経済的価値及び希少性,他社が同等の経営資源を獲得するためのコスト,その経営資源を活用するための組織的な方針
自社の外部環境における,政治的要因,経済的要因,人口動向や価値観の変化といった社会的要因,テクノロジの飛躍的進歩など技術的要因
【解説】
ア: 自社が属する業界における,競争の激しさ,新規参入者の可能性,顧客と自社との力関係,供給業者と自社との力関係
誤り。これはポーターのファイブフォース分析に該当します。
イ: 自社が属する業界における,市場規模,自社の強み,顧客ニーズの把握状況,競合と比べた自社の経営資源の優位性
誤り。業界分析やSWOT分析の要素を含みますが、VRIOフレームワークとは異なります。
ウ: 自社が保有する経営資源の経済的価値及び希少性,他社が同等の経営資源を獲得するためのコスト,その経営資源を活用するための組織的な方針
正しい。VRIOフレームワークでは、Value(価値)、Rarity(希少性)、Imitability(模倣困難性)、Organization(組織)が重要な視点です。
エ: 自社の外部環境における,政治的要因,経済的要因,人口動向や価値観の変化といった社会的要因,テクノロジの飛躍的進歩など技術的要因
誤り。これはPEST分析の内容です。
【答え】
ウ: 自社が保有する経営資源の経済的価値及び希少性,他社が同等の経営資源を獲得するためのコスト,その経営資源を活用するための組織的な方針
出典:令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問24