平成25年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問6
【問題6】
システム監査における監査証跡はどれか。
監査業務の全過程において,監査人が収集及び作成した資料である。
監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録である。
監査人が監査証拠を入手するために実施する監査技術の組合せである。
監査人が監査手続を実施して収集した資料,及び監査人の判断に基づいて評価された資料である。
【解説】
ア: 監査業務の全過程において,監査人が収集及び作成した資料である。
誤り。これは監査証拠(Audit Evidence)に該当し、監査証跡とは異なります。
イ: 監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録である。
正しい。監査証跡(Audit Trail)は、システムの取引データや操作の履歴を記録し、入力から出力までの流れを追跡できる仕組みや記録を指します。これにより、業務プロセスの透明性を確保し、不正や誤りの検出が可能になります。
ウ: 監査人が監査証拠を入手するために実施する監査技術の組合せである。
誤り。これは監査手続(Audit Procedure)や監査技法の説明に該当し、監査証跡ではありません。
エ: 監査人が監査手続を実施して収集した資料,及び監査人の判断に基づいて評価された資料である。
誤り。これは監査証拠に該当し、監査証跡ではありません。
【答え】
イ: 監査対象システムの入力から出力に至る過程を追跡できる一連の仕組みと記録である。
出典:平成25年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問6