平成25年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問14
【問題14】
不正競争防止法で保護されるものはどれか。
秘密として管理している事業活動用の非公開の顧客名簿
秘密としての管理を行っていない,自社システムを開発するために重要な設計書
【解説】
ア: 特許権を取得した発明
誤り。特許権は特許法で保護されるものであり,不正競争防止法の対象ではありません。
イ: 頒布されている独自のシステム開発手順書
誤り。すでに公に頒布されている情報は秘密として保護される要件を満たしません。
ウ: 秘密として管理している事業活動用の非公開の顧客名簿
正しい。不正競争防止法では,「営業秘密」として適切に管理されている情報(秘密管理性・有用性・非公知性を満たすもの)が保護されます。非公開の顧客名簿は営業秘密に該当する可能性が高いです。
エ: 秘密としての管理を行っていない,自社システムを開発するために重要な設計書
誤り。営業秘密として保護されるためには,秘密としての管理が行われている必要があります。管理が行われていない情報は不正競争防止法の保護対象にはなりません。
【答え】
ウ: 秘密として管理している事業活動用の非公開の顧客名簿
出典:平成25年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問14