平成25年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問25
【問題25】
新たに創造された知識を組織に広め,新たな暗黙知として習得することを,SECIモデルでは,どれに分類するか。
【解説】
SECIモデル(Nonaka & Takeuchiの知識創造モデル)は,知識の変換プロセスを4つのカテゴリーに分類します。
- 共同化(Socialization)
暗黙知から暗黙知へ。例えば、対話や実践を通じて、経験が共有され、新たな暗黙知が生まれる。
- 表出化(Externalization)
暗黙知から形式知へ。例えば、言語化や図式化によって、暗黙知が明確な形式知として整理される。
- 連結化(Combination)
形式知から形式知へ。既存の形式知を組み合わせることで、新たな形式知を創造するプロセス。
- 内面化(Internalization)
形式知から暗黙知へ。組織に広まった知識が個々のメンバーによって実践され、新たな暗黙知として定着する。
この問題では「新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得する」とあるため、これは 形式知を暗黙知に変換する「内面化(Internalization)」 に該当します。
【答え】
エ: 内面化(Internalization)
出典:平成25年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問25