平成24年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問18
【問題18】
IEEE 802.1Q のタグ VLAN の特徴に関する記述として、適切なものはどれか。
VLAN 識別子(VID)の最大は 1,024 である。
イーサネットフレームのタイプフィールドに VLAN 識別子(VID)を指定する。
複数のスイッチングハブにまたがる仮想 LAN を構築できる。
【解説】
ア: MAC アドレスを用いたグルーピングを行う。
誤り。IEEE 802.1Q の VLAN はタグ VLAN であり、MAC アドレスではなく VLAN タグ(VID)を用いてグルーピングを行います。MAC アドレスを基にした VLAN は、ポートベース VLAN ではなく、MAC ベース VLAN の概念に近いです。
イ: VLAN 識別子(VID)の最大は 1,024 である。
誤り。IEEE 802.1Q では VLAN 識別子(VID)は 12 ビットの値を持ち、0 と 4095 を除いた 1~4094 の 4,094 個が利用可能です。1,024 という制限はありません。
ウ: イーサネットフレームのタイプフィールドに VLAN 識別子(VID)を指定する。
誤り。IEEE 802.1Q の VLAN タグは、イーサネットフレームのタイプフィールドではなく、タグフィールドに追加されます。タイプフィールドの一部ではありません。
エ: 複数のスイッチングハブにまたがる仮想 LAN を構築できる。
正しい。IEEE 802.1Q のタグ VLAN は、複数のスイッチ間で VLAN 情報を共有することで、ネットワーク全体で VLAN を構築できます。これにより、物理的なネットワーク構造とは独立した仮想 LAN を作成することが可能です。
【答え】
エ: 複数のスイッチングハブにまたがる仮想 LAN を構築できる。
出典:平成24年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問18